昨日、あの岸部眞明さんのライブに初めて行って来ました。実はCDを1枚も持ってなくてウェブサイトからダウンロードできる曲くらいしか知らなかったのですが、大阪・桃谷のAnieに来るという情報をキャッチ、足を運んでまいりました。早めに着いたので腹ごしらえ、ということでAnieの隣にあった「ソウル」という焼肉店に入りました(笑)。軽く食べようと思い、上塩タンに上ロース、生ギモに上カルピ、ビンビールに冷酒一本…と簡単に済ませました(爆)。というか、既に出来上がってる感が無きにしも非ずですが、ライブ開演の20分くらい前にはAnieに入りました。
Anieへは初めて行ったのですが、パッと見た感じ「喫茶店?」というイメージでした(まあLive Cafeですから)。けっこう奥へ細長い造りになっていてその中央でアーティストが演奏するというスタイル。今回の席は岸部さんの真ん前のテーブルでした。いつもながらラッキー♪ 真正面の近い場所から岸部さんの演奏を堪能することができました。楽屋とかがないみたいで、店に入ったら一番奥のテーブルに帽子をかぶった岸部さんを発見(笑)。なんとまあフランクな店。定刻どおりに岸部さんがステージ(椅子とマイクが置いてあるだけですが)に着席。軽い挨拶のあと即演奏が開始されました。登場の時に拍手とかしなくていいのかな?と焦った…(^^)。以降トピックスで…
第一部1曲目は「Hajimari」。これは知ってました。たしかのぶぞ~さんとかキタロさんが弾いてたし。第一印象は…リバーブがかなり深い。岸部さんはLexicon LXP-1ってのを使ってるらしいのですが、これ確か往年の名機ですよね? 結構深いリバーブ感がライブ開始と同時に別世界へ連れて行ってくれました。ギターはWATER ROAD。ヘッドのインレイがとっても素敵。ライオンさん。
岸部さんのチューニングは基本オープンGかDADGADだと聞いていたので、左手を見てもあんまりわからん(汗)。右手の方を結構見てました。サウンドホールをブリッジサドル方向へちょっと過ぎたあたりを主に弾いていました。岸部さんがよく入れる「チャ」は右手親指の腹を低音弦へ鋭く切り込んで当てる感じで出していたように思います。
ビートルズのカバーを2曲やったんですが、「Ob-La-Di, Ob-La-Da」が原曲にかなり近いアレンジだったのに驚き。これタブ譜見てみたい(笑)。見るだけでいい感じ。「Yesterday」も良かったなー。新曲も4曲やったのですが、どれもタイトルはまだ付いていないそうです。いずれも「僕的には…なイメージ」という説明。でも確かにそんなイメージに聴こえてくるから不思議だ。一部のラストにやった「奇跡の山」。これはヤバかった。美しすぎる。どことなく倫典さんの「トトラの島」を思わせる曲調ですが、後半の独特の美しさはたまりませんでした。これは弾きたいですねー…
第二部。昨年発売されたアルバム「12 stories」から全曲演ると最初に宣言。1曲目「ト・キ・メ・キ」。これでいきなり持っていかれました。正に岸部節の真骨頂を思わせる曲調。ちょっとボサノバチックなところも「大人やなー」感が溢れていて最高。お次はキタロさんもよく弾いている「November」。これもいい。凄くいい。第二部の曲全て、つまり「12 stories」の曲はどれも素晴らしかった。これはヤバい。
結構MCもありました。奥さんも子どもさんもいらっしゃるみたいで「あらーそうなの?」とちょっとびっくりしてしまいましたw。アコギソロギタリストってどういうわけか一人で旅してるってイメージがあるから、家族とかいないんじゃ…みたいな先入観があったりしてしまうのはよくないな、私(汗)。微笑ましいご家族の話が聞けてホッコリさせてもらいました。あと岸部さんは時計がお好きだそうで、昨年12月に中国へ行った時にブランド物の偽物の時計を6つ買ったんだとか。偽物にも当たり外れがあるのだそうで。これは当たりだ、とか思うんだけどちょっとむなしさを覚えてきて、ついに本物も手に入れたんだそうです(笑)。100万くらいの時計らしいです。10年使うとすると、1年あたり10万円。1ヶ月あたり8,000円くらい。ということは1日2~300円の世界。だったら買ってもいいかなーと考えたそうです。(^^)
「Time travel」という曲。イントロがThe Policeの「Every Breath You Take」みたいな感じのミュートを効かした単音弾きで始まるんだけど、その後のメロディが非常にわかりやすくアレンジもシンプルな感じで、かなり私好みの曲。原田真二さんの懐かしいヒット曲「タイムトラベル」も思い出しつつ「これもエエ曲やなー」と自分が弾いているところを思い浮かべてしまいました…
ラストの「Night in Taipei」。こういう曲調のアコギソロって実はあんまりないと思います。何かちょっとエロイというか(笑)。何となくですが、倫典さんの「City Of Tokyo」と続けて弾いてみたい(爆)。
ライブ全体を通じて感じたこと。どの曲を聴いてもすぐ岸部さんだとわかる曲・アレンジだなあと思いました。もの凄く個性的。プロにとってこれは非常に大切なことでしょう。押尾コータロー、岡崎倫典、住出勝則…アコギ1本ですが、こういう人達は聴けば誰が弾いているのかすぐわかる。そう、強烈な個性がある。やっぱりプロは違うなあ…ということを今日は痛感しました。
「奇跡の山」のCDとタブ譜、「12 stories」のCDを手に入れてAnieを後にしました。そして…帰宅してから耐えられなくなってドルフィンで「12 stories」のタブ譜もポチっとしてしまったのは内緒(爆)。
実は今日同じ大阪で住出勝則さんのライブもやってたんですよね。そっちへも行きたかったんだけど…それはまたの機会に…
投稿日時 : 2010年04月25日(日) 10:34